FX取引で最も重要になるのが、通貨の為替価格がどのように動くのかを予測することです。値動きを予測しないでFX取引をすることは単なる博打でしかなく、利益を得られる可能性が限りなく低くなります。そこで、過去の価格の流れをきちんと確認し、データに基づいて将来の価格を予想すれば、それだけ利益を得られる確率が高くなります。過去の値動きをチャートにし、そのチャートを参照して将来の価格を予測するのが「テクニカル分析」であり、その分析ツールとして最も利用されるのが「ローソク足」です。

なお、FXのチャートは横軸が時間、縦軸が為替価格を表しています。時間軸は足(あし)とも呼ばれ、分足から週足、月足など、時間単位で表示されます。直近の取引では分足や日足などの短い時間足を検証し、将来的な価格の推移を確認したい場合は、週足や月足などの長い時間足を見ると、的確な投資ができます。

●ローソク足のチャートの検証
分析がしやすいことで評価の高いチャートが「ローソク足」です。ローソク足は日本で作られたものですが、1日の価格の変化を表すグラフの形がローソクに似ているため、この名前が付いています。ローソク足は色の異なる「陽線」と「陰線」で形成されています。ローソク足の形で1日の価格の流れを確認でき、日々のローソク足の流れを見ることで、将来の価格の動きを予測することができます。

1.ローソク足の見方
1)陽線:白色または赤色の白抜き
1日の取引の最後の終値(おわりね)が始値(はじめね)より高い価格になっていたことを示しています。

2)陰線:青色または黒色の塗りつぶし
陽線とは逆に、終値が始値より低い価格で終わったことを表します。

3)柱
ローソクの胴体の四角い部分で、始値と終値を表しています。陽線の場合は下が始値、上が終値であり、陰線の場合は上が始値、下が終値になります。柱の長さは、始値と終値の価格の差を表します。

4)ヒゲ
柱の部分から上下に伸びている線のことで、ヒゲの上下の端が1日の最安値と最高値を表しています。

2.ローソク足が示すサイン
ローソク足の形で相場の状態を分析できます。
1)陽の丸坊主:陽線の柱が長く、上下のヒゲが無し
1日の始値が最安値で、終値が最高値になったケースです。この形になると、買いの勢いが強いことを示します。

2)陽の寄付き坊主:陽線の柱の上に、短いヒゲが有り
価格が一度も始値を下回らずに上昇し続け、終値が高値を若干下回ったケースです。上昇相場における警戒感を表し、下落の気運が出ています。

3)陰の丸坊主:陰線の柱が長く、上下のヒゲが無し
始値が一番高く、終値が最安値となり、価格が大幅に下落したケースです。さらに下落する恐れがあります。

4)陰の寄付き坊主:陰線の柱の下に、短いヒゲが有り
始値から下落し続け、終値が最安値から少し上昇したケースです。これから上昇する可能性があります。

5)コマ:陽線、陰線共に柱が短く、上下に長いヒゲ有り
始値と終値の差が小さく、最安値と最高値の差が大きくなっているケースです。トレーダーが価格の妥当性を判断できない状態です。